第二回 日本映画監督協会・下町ダニーローズ合同句会
今回旋風を巻き起こした鈴木雅巳さんが、句会の様子を写して下さいました。
皆の真剣な表情をご覧下さい。
こちらからどうぞ

 今回はルノアール新宿区役所横店のレンタルスペースで開催された。参加者は監督協会から辻伸一、根本順善、内藤忠司、村上靖子(投句)。ダニーローズから柳家一琴、酒井莉加(投句)、入月謙一、阿部能丸、片岡一郎、平地レイ、鈴木夏未、三遊亭楽春(投句)。そして立川談四楼の令夫人高田紀和栄。更にダニーローズの写真を撮影してくれている鈴木雅巳が初参加。そして宗匠の志らく。(全員敬称略)投句もあり、全部で75句が詠まれまた。無記名で各々が天地人(1位2位3位)、佳作3作、そして最低の句、駄句を選び以下の結果が出ました。

兼題(あらかじめ出されていた季語。ようは宿題で詠んでくるということ)
=「火事」「霜柱」「寝酒」
席題(その場で出された季語。即興で詠むということ)
=「バレンタイン」「うぐいす」「春一番」


乱世に 鶯叫ぶ 法華経と 内藤忠司

今日の日の 絡んだ思い 解く寝酒 鈴木雅巳

火事になぞ ならぬつもりの 恋芝居 鈴木雅巳

佳作
うぐいすの 隠れる葉もなし 浅き春 鈴木雅巳

佳作
やけてみて 初めて気付く 胸の火事 片岡一郎

佳作
アステアは どんな音出す 霜柱 内藤忠司

 とんでもない結果が出た。初参加の鈴木雅巳が地、人、佳作を受賞。昔からのメンバーは面目丸つぶれ。かくいう宗匠も今回は入選作ゼロ。鈴木雅巳旋風に形無しという結果になってしまった。句会がスタートして3年目になるが、入賞しなかったのは二度目の屈辱。票がばらけてしまったのさとうそぶいてみても、現実は新入幕に堂々寄り着られた大関といった形。猛省すべし、である。


 天の内藤はしてやったり。12人中5人が天をつけたのだからこれは凄い。この句が内藤と分かった瞬間、会場からため息が。平地がひとこと「これが内藤マジックっていうやつですね」。映画監督らしく、計算しつくされた句。ホウホケキョを法華経に変えたあたりに皆やられた模様。宗匠はそのあざとさは内藤と見抜き、人に入れた。
地と人の鈴木の句は雑誌編集をやっていただけあって、心地の良いフレーズが人々の共感を得た。ただ、けちをつけるわけではないが、俳句の良し悪しは、全く聞いたことのないフレーズを生み出すところにあり、「絡んだ思い」とか「恋芝居」というフレーズは歌謡曲そのままなので、上等な句会では票を集められない。俳句初心者が多いの句会なので、聞きなれたフレーズが支持されての上位入選なのである。しかし、初心者を感動させたのも事実。次回からはきっともう一捻りして、場をさらっていく可能性、大である。佳作の「隠れる葉もなし」といったフレーズはカメラマンならではの感性で見事である。
片岡の句は、とっても洒落ていて、特に女性の気持ちをとらえた。
内藤の佳作は、宗匠が詠んだ句だと想像した人が多かったのではないだろうか。私ならアステアを直接出さない。例えば「雨に唄えば」のジーン・ケリーを出したいと考えたならば「雨蛙 君も一緒に踊らん哉!」とこうなる。

 前回、天の談四楼令夫人の紀和栄は今回は入賞出来ず。これが句会の難しいところ。一琴は、秀逸な自信作を根本に「これは内藤が詠んだに違いない」と言われ愕然としていた。


それでは栄誉ある宗匠が選んだ天に与える特別賞を発表。

特別賞 色のない 季節を彩どる バレンタイン 鈴木雅巳

 またまた鈴木雅巳であった。平凡な句ではあるが、二月という月を色のない季節と詠んだ感性が素晴らしい。確かに二月とは正月と桜の三月に挟まれぼんやりとした月なのである。入選はしなかったが、宗匠は自信を持ってこれを天に押す。


 もうひとつこれは不名誉な駄句を発表、そして栄えある駄句に選ばれたのが

駄句
パンチラは 春一番の プレゼント 一琴

 四人から駄句を入れられても文句なしの受賞。「駄句狙いです」という一琴に宗匠、「これが一琴の本性です」。女性からブーイングが出た句。
同じ春一番でも宗匠が「屋根の猫 春一番にコロコロリ」と詠んで平地、夏未の二人のアイドルが可愛いと票を入れただけに、この変態の句にアイドル達の一琴に対する見方が変わるのではと少々心配。大丈夫。一琴はそういう奴ですから。フォローになっていません。総合得点これは各人がこの日、6句詠んで合計で何点稼いだかを争うものです。

ちなみに天5点、地4点、人3点、佳作1点、駄句マイナス1点。

1位
 鈴木雅巳  42点

2位
 内藤忠司  34点

3位
 片岡一郎  20点

4位
 宗匠志らく  15点

5位
 鈴木夏未  10点

6位
 柳家一琴   9点

7位
 阿部能丸   6点

7位
 村上靖子   6点

9位
 酒井莉加   5点

9位
 平地レイ   5点

11位
 根本順善   3点

12位
 辻 伸一   2点

12位
 三遊亭楽春   2点

14位
 高田紀和栄   1点

1月2月ここまでの総合得点

1位
 内藤忠司  55点

2位
 宗匠志らく  44点

3位
 鈴木雅巳  42点

4位
 鈴木夏未  26点

5位
 柳家一琴  21点

6位
 山咲小春  20点

6位
 片岡一郎  20点

8位
 高田紀和栄  14点

8位
 村上靖子  14点

10位
 辻 伸一  12点

11位
 入月謙一  11点

12位
 河合謙介   9点

13位
 酒井莉加   7点

14位
 阿部能丸   6点

15位
 平地レイ   5点

16位
 根本順善   4点

16位
 高慎太郎   4点

18位
 三遊亭楽春   2点

但し、このレースは参加回数が多い方が有利。だから休む場合も投句をした方がいいのである。でも野球の打点王タイトルと同じで、とにかくたくさんとった人の勝ちなのである。


続いては俳句率。野球でいうところの打率。つまり総合得点を詠んだ句の回数で割った数字。この数字が高ければ参加回数が少なくて総合点が低くても優秀だということになる。但し1年12回の半分6回出席しなければ規定打席に達していないということにする。表彰はされないということ。

俳句率

1位
 鈴木雅巳  7

2位
 内藤忠司  5,1

3位
 宗匠志らく  3,6

4位
 山咲小春  3,3

4位
 片岡一郎  3,3

6位
 鈴木夏未  2,1

7位
 柳家一琴  1,75

8位
 村上靖子  1,55

9位
 河合謙介  1,50

10位
 辻 伸一  1,33

11位
 高田紀和栄  1,16

12位
 阿部能丸  1,0

12位
 入月謙一  1,0

14位
 平地レイ  0,833

15位
 高慎太郎  0,66

16位
 酒井莉加  0,583

17位
 三遊亭楽春  0,5

18位
 根本順善  0,333