2007年句会スタートしました!日本映画監督協会・下町ダニーローズ合同句会

 1月15日、池袋ルノアール・パルコ横店にておこなわれた。出席者は、談四楼(駄兄)、一琴(横目家)、阿部(親子丼)、鈴木(写雅句)、内藤(荒媚庵)、高田(紀之元)、根本(敷島)、志らく(仏蘭木)、片岡(紫香)、入月亭(入月)、高(生獣)、村上(鵞樹丸)。岡、莉加(酒井)投句。新たに原武、河合、西永が加わる。計99句。この中から今月の天地人、佳作3句を選びます。更に今年から駄句の天地人も選ぶことになりました。全員敬称を略させていただきます。

 兼題(あらかじめ出されていた季語。ようは宿題で詠んでくるということ)
=雪合戦・初詣・獅子舞
 席題(その場で出された季語。即興で詠むということ)
=書初・竹馬・寒の雨

茜色 下校時刻の 雪合戦 莉加

湯けむりの 向こうにのぞく 寒の雨 横目家

書初めの 墨一滴に 息を止め 紫香

佳作
書初めや 意味も知らずに「愛」と書く 西永

佳作
やんわりと あの娘に飛ばした 雪合戦 鵞樹丸

佳作
良き人と 添って眺むる 寒の雨 親子丼

駄天
かきぞめで 悩殺気分 ちらりみて 莉加

駄地
目を狙え 石を隠した 雪合戦 河合

駄人
竹馬と 車は急に 止まれない 河合
宗匠が天に選んだ句に与える特別賞

特別賞
母の弾 おにぎりのよう 雪合戦 紫香

 
それぞれの題のトップ

雪合戦
茜色 下校時刻の 雪合戦 莉加

初詣
初詣 屋台の灯り 後にして 生獣

獅子舞
獅子舞に 命の音色 ふきこまれ 莉加

書初
書初めの 墨一滴に 息を止め 紫香

竹馬
ぽっきりと 折れた竹馬 主は来ず 紫香

寒の雨
湯けむりの 向こうにのぞく 寒の雨 横目家

 初参加が多いのと駄句天地人という新ルールが入った為、大荒れ。昨年優勝の宗匠仏蘭木が低迷。荒媚庵、駄兄といった上位人も苦戦。紫香、横目家が好調なスタートであった。

 波乱は天の莉加だ。天を取りながらも駄天も同時に取ってしまった。
 初参加の河合は句会荒らしである。断トツの駄句王になり、自ら選んだ駄天に宗匠の句を選ぶ失態であった。


 莉加の天の句は、色が鮮やか。雪が夕日に染まっている様を見事に詠んだ。難を言えば漢字が多すぎ。俳句はなるべくやわらかく表現すべきである。
 横目家の地は暖かさと寒さが同居した素晴らしい句。「向こうにのぞく」が湯で「のぞく」だから面白いととる場合とつまらないととる場合がある。もっと豊かに「湯けむりに かすんで浮かぶ 寒の雨」と詠んだらどうか。
 紫香の人は書初めの本質を凄みとともに詠みきった。俳句らしくするには「書初めや墨一滴に 息をのみ」と宗匠ならそうする。

 西永の佳作は「愛」がいやらしいという人と素敵という人に分かれた。面白い句ではある。むしろ「なんにも知らず」がつまらない。「書初めや 愛と書きつつ 横たわる」の方が面白い。
 鵞樹丸の佳作は優しさに溢れている。「あの娘」という表現がうまくない。特定せず「やんわりと おなごに投げて 雪合戦」でいい。
 親子丼の佳作も「良き人」が駄目。特定せず「旅の宿 添って眺むる 寒の雨」でよい。想像力が広がる。


 駄天の莉加はちと気の毒。
 河合のはいずれも酷い。「竹馬と車は急に止まれない」これは俳句ではありません。ちなみに河合が駄天に選んだ宗匠の句は「書初に 当たる光に 浮かぶ夢」であった。

 もうひとつ、宗匠の自信作に駄が入った。「獅子舞に 吠える近所の 犬とあほ」。
傑作である。獅子舞がくると犬と与太郎が大騒ぎした、これが昔の東京の様子である。



総合得点これは各人がこの日、6句詠んで合計で何点稼いだかを争うものです。

ちなみに天5点、地4点、人3点、佳作1点、駄句マイナス1点。

1位
 紫香  29点

2位
 横目家  21点

3位
 西永  15点

4位
 親子丼  12点

5位
 荒媚庵  11点

6位
 写雅句  10点

6位
 鵞樹丸  10点

6位
 生獣  10点

9位
 紀之元   5点

10位
 岡   2点

11位
 駄兄   1点

12位
 仏蘭木   0点

13位
 敷島  −2点

13位
 桜井  −2点

15位
 莉加  −7点

16位
 原武 −10点

17位
 河合 −46点