日本映画監督協会・下町ダニーローズ合同句会 2007年第三回

 3月29日、今回は特別に句会旅行をおこなった。場所は鬼怒川温泉のホテルあさや。文化放送くにまるワイドで志らくが今年の初めお世話になった関係で利用させていただいた。参加者は、談四楼(駄兄)、一琴(横目家)、阿部(親子丼)、鈴木(写雅句)、内藤(荒媚庵)、高田(紀之元)、根本(敷島)、志らく(仏蘭木)、入月亭(入月)、高(生獣)、原武、莉加(酒井)。そして宇賀神明弘が初参加。今回は投句なしとさせていただきました。全部で78句。この中から今月の天地人、佳作3句を選びます。更に今年から駄句の天地人も選ぶことになりました。全員敬称を略させていただきます。

 兼題(あらかじめ出されていた季語。ようは宿題で詠んでくるということ)
=枝垂れ桜・燕・山笑ふ
 席題(その場で出された季語。即興で詠むということ)
=今回は温泉につかりながら季語は自由に3句詠む

 天は原武。初めての天である。いい句だ。ただ「華のれん」が気取りすぎ。桜が華であるのは当たり前。「縄のれん」で充分だ。敷島、久しぶりのヒット。廃屋が悲しいのは当たり前なのでそこを直せば天の句である。人は横目家。「満室に」が効いた。ただ去年の句会で似たような句があった。佳作2句は宗匠の句。枝垂れ桜は自信作。ただちょっとうるさい気もする。紀之元の佳作は地味だが勢いがある句。写雅句の佳作はかなり普通の句である。これよりも特別賞に輝いた句の方が断然素敵だ。

風が押す 枝垂れ桜の 華のれん 原武

風抜けて 廃屋の宿 春かなし 敷島

満室に 首を伸ばして 燕の子 横目家

佳作
行き暮れて 枝垂れ桜の 雨宿り 仏蘭木

佳作
七色に 白と黒足す 燕かな 仏蘭木

佳作
川面にて 腹をひたして 飛ぶ燕  紀之元

佳作
月灯り 枝垂れ桜が 風と舞う 写雅句

 駄句は莉加が暴走。風邪気味。薬で意識が朦朧としていたところ温泉に入り酒をのんだため、わけがわからなくなった。ただ自由句としてはそれほど悪くはない。それより席題のベスト3に入った紀之元の「水温む」の句や、宗匠が駄句天に選んだ横目家の「ふるさとに向かう車窓や山笑ふ」の方がよろしくない。どちらも「や」が間違ったところについている。基本的に、「や」は強調の意味だ。つまり「氷」「車窓」が季語より目立ってしまっている。俳句は季語を詠むものなのである。


 句会終了後、食事をし、ホテルのご好意で中国雑技団のショーを観劇し、そのあとは一部のメンバーで卓球大会が催され、トーナメント方式で争われたのだが、決勝戦が宗匠仏蘭木と駄兄。技術では断然、駄兄であったが、仏蘭木の揺さぶり戦術により、高齢の駄兄はスタミナが切れ、優勝は仏蘭木と相成った。それにしても俳句の宗匠が句会ではなく卓球大会で優勝してどうする・・・。
 あくる日 グランドゴルフ大会(ゲートボールのような玉を使用してひとつのグラブで競うゴルフ)。優勝は莉加。仏蘭木と同点スコアで、決勝戦をおこなう。その際、莉加がなんとホールインワン。

1位 莉加  2位 仏蘭木  3位 入月亭

 莉加は句会のうっぷんをここで晴らした。

駄句天
燕には かわいた風が 苦手です 莉加

駄句地
私死す 田螺になって 食べられる 莉加

駄句人
春の雪 とけて流れて 水多し 紀之元


宗匠が天に選んだ句に与える特別賞

特別賞
春の野に ちっちゃな手袋 ひとつだけ 写雅句

 
それぞれの題のトップ

枝垂れ桜
風が押す 枝垂れ桜の 華のれん 原武

満室に 首を伸ばして 燕の子 横目家

山笑ふ
虫目覚め こそばゆいぞと 山笑ふ 写雅句

席題はベスト3

(春)
風抜けて 廃屋の宿 春かなし 敷島

(山葵)
茶の横に 山葵のかほり 旅の宿 横目家
(水温む) 浮き沈み 丸き氷や 水温む 紀之元



2月の合計点 天5点 地4点 人3点 佳作 1点。

駄天 −5点 駄地−4点 駄人−3点

3月の合計点

1〜3月の総合得点

1位
 横目家  34点

1位
 横目家  62点

2位
 敷島  29点

2位
 仏蘭木  54点

3位
 仏蘭木  27点

3位
 親子丼  44点

4位
 写雅句  23点

4位
 写雅句  34点

4位
 原武  23点

5位
 鵞樹丸  30点

6位
 親子丼   3点

6位
 紫香  29点

7位
 駄兄   0点

7位
 敷島  26点

8位
 入月亭  −1点

8位
 西永  20点

9位
 生獣  −3点

9位
 荒媚庵  17点

10位
 紀之元  −4点

10位
 駄兄  12点

11位
 宇賀神  −7点

11位
 原武   8点

12位
 荒媚庵 −10点

12位
 岡   6点

13位
 莉加 −74点

13位
 桜井  −2点
上位と下位との差が物凄く離れてしまった。参加者13人のうちマイナスが6人である。0点もひとりいるので、半数が得点無しという結果に終った。

14位
 生獣  −3点

15位
 宇賀神  −7点

16位
 入月亭  −9点

17位
 紀之元 −12点

18位
 河合 −73点

19位
 莉加 −90点
じわじわと昨年優勝者の宗匠仏蘭木が迫ってきた。今年好調の横目家、このまま逃げられるか。 駄兄と荒媚庵が不調である。写雅句は相変わらずマイペース。親子丼の好調はどこまで続くかと思われたが、今回は低迷。天狗の鼻を簡単にへし折られた。


俳句率。野球でいうところの打率。(規定詠み句9句。1月から全て参加して詠むと18句。その半分の9句を規定詠み句とする。9句にみたない者は表記されず)俳句率の計算方法。総合得点ヨ詠んだ句数。

俳句率

1位
 横目家  3割4分4厘

2位
 仏蘭木  3割

3位
 鵞樹丸  2割5分

4位
 親子丼  2割4分4厘

5位
 西永  2割2分2厘

6位
 写雅句  1割8分8厘

7位
 荒媚庵  0割9分4厘

8位
 駄兄    0割6分6厘

9位
 原武   0割4分4厘
他 0割