第7回の句会が7月25日午後6時よりルノアール池袋パルコ横店マイスペースにて開催された。参加者は敷島(根本順善)、写雅句(鈴木雅巳)、駄兄
(談四楼)、紀之元(高田紀和栄)、親子丼(阿部能丸)、箔長(長宗我部陽子)、鈴木夏未、荒媚庵(内藤忠司)、岡仁(兼題のみ)、そして宗匠の仏蘭木(立川志らく)。投句は横目家(柳家一琴)、入月亭(入月謙一)、村上靖子、十州(辻伸一)。
今月の入選作を発表しよう。全部で72句。上位句、そしてワースト1句。
| 兼題(あらかじめ出されていた季語。ようは宿題で詠んでくるということ) |
=「風鈴」「冷酒」「夕立」
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| 席題(当日その場で出された季語。即興で詠むということ) |
=「打水」「夏の山「土用」
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天 |
弔問に 夜の風鈴 そっと鳴り |
駄兄・談四楼 |
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地 |
冷酒(ひやざけ)に 心熱りて 解ける帯 |
宗匠仏蘭木・志らく |
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人 |
夕立が 恋路をいきなり通せんぼ |
十州・辻 |
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佳作 |
打水や はしゃぐ子供の 股に虹 |
宗匠仏蘭木・志らく |
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佳作 |
晴れ晴れと 我を高めし 夏の山 |
荒媚庵・内藤 |
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佳作 |
打水に ゆかたの裾の 白い足 |
敷島・根本 |
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佳作 |
冷酒(ひやざけ)に 親父 寒露のゑびす顔 |
荒媚庵・内藤 |
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佳作 |
夕立が去りて 揺れるや 伊予すだれ |
駄兄・談四楼 |
それぞれの題のトップ
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「風鈴」 |
弔問に 夜の風鈴 そっと鳴り |
駄兄・談四楼 |
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「冷酒」 |
冷酒に 心熱りて 解ける帯 |
宗匠仏蘭木・志らく |
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「夕立」 |
夕立が 恋路をいきなり 通せんぼ |
十州・辻 |
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「打水」 |
打水や はしゃぐ子供の 股に虹 |
宗匠仏蘭木・志らく |
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「夏の山」 |
晴れ晴れと 我を高めし 夏の山 |
荒媚庵・内藤 |
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「土用」 |
土用波 見つめる父に ごはんだよ |
駄兄・談四楼 |
今回の天は駄兄のぶっちぎり。地の宗匠をダブルスコアで破った。普通、風鈴というと暑さ涼しさを詠む。それを寂しさの象徴にしたところが秀逸。「そっと鳴り」の鳴りが余計なのではないかという疑問の声があがったが、風鈴が「鳴る」のは当たり前。無駄といえば無駄。でも「そっと」という言葉がつくことにより「そっと鳴り」はより弔問の夜のさびしさをかもし出す効果をもたらした。だからこの表現で正解である。
地は宗匠の句。あまり自信のあった句ではない。しかし他に冷酒で良い句がなかったので選者の目をひいたのであろう。
人は女性の心を掴み入選と相成った。ただ恋というものは夕立程度ではとんせんぼにはならない。そのへんを詠めばもっと良い句になったであろう。
佳作は本来は3句であるが、同点句が3句出てしまい、今回は5句ということになった。ひとつめは宗匠の句。映画監督協会単独の句会で宗匠は「打水」で天を獲得している。「打水の猫のあたまに笑う虹」。でもこの句は虹を笑わせるという野暮な表現なので、今回は描写に徹した。「股に虹」の方が数段ユーモラスで良い表現だ。しかし佳作どまり。宗匠の意見からすると、地の句よりこちらの方がレベルは高い。
荒媚庵の作品は夏の山に己の気持を読み込んでの入選。ここまでの佳作が高得点の佳作。残りの3句はあまり高い点ではなかった。普段なら落選している点である。今回は点が散らばり、この3句がなんとか佳作になったのである。
でも敷島の句は素直な良い句。インパクトが薄いので点が入らなかったのであろう。荒媚庵の佳作は冷酒でなくても詠める句である。駄兄の佳作は伊予すだれがインパクトがありすぎて季語である夕立が目立たなくなってしまった。
宗匠が選んだ天に与える特別賞
特別賞 「弔問に 夜の風鈴 そっと鳴り」 駄兄・談四楼
駄句(最低の句)
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駄句 |
暑くって ふうふうりんだ こまっちゃう |
親子丼・阿部 |
ここのところ親子丼は駄句を狙ってきている。これを阻止するために来月からユーモア賞を設けようと思う。くだらない句とユーモアとを明確にわけることにする。
ユーモアな句とはどういうものか。宗匠の代表作をいくつか紹介しよう。
| 「ヘソピアス 目がけて落す雷よ」 |
| 「網戸越し キスするあの娘の 顔に縞」 |
| 「宝船 入国出来ず 神難民」 |
| 「阿呆の修行 華厳の滝に 打たれ死ぬ」 |
| 「氷柱折り 楊枝に使う 凄い父」 |
| 「夏痩せと 笑っていたら 末期癌」 |
| 「並木道 アリダ・バリに 気をつけろ」 |
| 「闘牛に すすり泣きする 印度人」 |
こういうのを馬鹿馬鹿しい句という。親子丼のその他の駄句と比較してごらん。
「関取だ 私の彼女は夏のぉー山ぁー」酷すぎます。レベルが違います。俳句にダジャレは御法度です。親子丼よ、次回からダジャレ以外で面白い句を詠んでみましょう。
総合得点これは各人がこの日、6句詠んで合計で何点稼いだかを争うものです。
野球でいうところの打点。
ちなみに天5点、地4点、人3点、佳作1点、駄句マイナス1点。
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1位 |
駄兄・談四楼 |
43点 |
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2位 |
仏蘭木・志らく |
21点 |
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3位 |
荒媚庵・内藤 |
19点 |
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4位 |
十州・辻 |
13点 |
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5位 |
敷島・根本 |
12点 |
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6位 |
鈴木夏未 |
8点 |
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7位 |
写雅句・鈴木 |
6点 |
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7位 |
横目家・一琴 |
6点 |
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9位 |
紀之元・高田 |
5点 |
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10位 |
村上靖子 |
4点 |
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11位 |
入月亭・入月 |
1点 |
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11位 |
親子丼・阿部 |
1点 |
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13位 |
箔長・長宗我部 |
0点 |
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13位 |
岡 |
0点 |
1月〜7月ここまでの総合得点
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1位 |
荒媚庵・内藤 |
165点 |
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2位 |
仏蘭木・志らく |
156点 |
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3位 |
写雅句・鈴木 |
109点 |
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4位 |
駄兄・談四楼 |
100点 |
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5位 |
横目家・一琴 |
89点 |
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6位 |
十州・辻 |
82点 |
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7位 |
鈴木夏未 |
53点 |
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8位 |
紫香・片岡 |
50点 |
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9位 |
莉加・酒井 |
43点 |
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9位 |
敷島・根本 |
43点 |
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11位 |
入月亭・入月 |
41点 |
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12位 |
紀之元・高田 |
35点 |
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13位 |
山咲小春 |
26点 |
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14位 |
生獣・高 |
22点 |
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15位 |
箔長・長宗我部 |
21点 |
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16位 |
村上靖子 |
18点 |
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17位 |
親子丼・阿部 |
14点 |
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18位 |
三遊亭楽春 |
マイナス9点 |
駄兄が6位から4位まであがってきた。ここのところ不調の写雅句、次回頑張らないと駄兄にぬかされてしまう。荒媚庵と仏蘭木の点差は11点から9点にちぢまった。来月が楽しみである。
下位の人も、今回の駄兄の例があるので、一気に上位に入ることも可能なのである。駄兄は前回は総合点8点だったのだ。くじけずに頑張りましょう。
続いては俳句率。野球でいうところの打率。(規定読み句は21句・規定外者の名前は掲示されません)俳句率の計算方法。総合得点÷詠んだ句数。
俳句率
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1位 |
荒媚庵(内藤) |
4割2分0厘 |
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2位 |
仏蘭木(宗匠志らく) |
3割7分1厘 |
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3位 |
駄兄・談四楼 |
3割7分0厘 |
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4位 |
写雅句(鈴木) |
3割0分2厘 |
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5位 |
十州・辻 |
2割7分3厘 |
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6位 |
横目家(一琴) |
2割1分1厘 |
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7位 |
鈴木夏未 |
1割6分0厘 |
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8位 |
莉加・酒井 |
1割1分9厘 |
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9位 |
敷島・根本 |
1割1分0厘 |
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10位 |
入月亭(入月) |
1割0分5厘 |
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11位 |
生獣(高) |
1割0分4厘 |
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12位 |
紀之元(高田紀和栄) |
0割8分9厘 |
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13位 |
村上靖子 |
0割6分6厘 |
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14位 |
親子丼(阿部) |
0割3分8厘 |
前回まで7位につけていた紫香・片岡は規定詠み数に足らなくなりました。
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入賞回数(野球でいうホームラン)今回からこれまで何回入選したかを掲載する。
入賞回数
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1位 |
荒媚庵(内藤) |
9回(天1回、地2回、人2回、佳作4回) |
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2位 |
仏蘭木(宗匠志らく) |
8回(天2回、地1回、人1回、佳作4回) |
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3位 |
写雅句(鈴木雅巳) |
5回(地2回、人1回、佳作2回) |
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4位 |
十州(辻 伸一) |
4回 |
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4位 |
駄兄・談四楼 |
4回 |
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6位 |
紫香(片岡) |
2回 |
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6位 |
莉加・酒井 |
2回 |
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6位 |
紀之元・紀和栄 |
2回 |
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6位 |
敷島・根本 |
2回 |
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6位 |
入月亭(入月) |
2回 |
|
6位 |
横目家(一琴) |
2回 |
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7位 |
村上靖子
鈴木夏未
箔長(長宗我部)
生獣(高) |
各1回 |