立川志らくの「ロサンゼルス・ラスベガス珍道中記」
(ミクシーの日記より)

「ロサンゼルス・ラスベガス珍道中記 その4」

 朝4時に起床、築地か!眠い目をこすりながら身支度をしてロビーに。JTBのおじさんが迎えにくる。外はまだ真っ暗。

 5時20分に空港に到着。登場手続きをして持ち物検査をし、搭乗ロビーに入ったのが5時45分。フライトは8時半。おいおい、約3時間、なにをしろというのか。いくら外国とはいえ、余裕もちすぎ。おかしい!6時半ホテル出発だって余裕で間に合う。なんで4時50分出発なのか?意味がわかりません。
 昼間ならまだしも、朝。それもまだ夜が明けていない。搭乗ロビーに放り出され、どうしろというのか。これからJTBでラスベガスにいく人は、早すぎだと聞いたほうがいいです。間違っています、時間設定を。
 
 店はマクドナルドしかあいていない。しかたなくマクドナルドで朝食。妻はロビーの椅子で熟睡。私まで熟睡するわけにいかず、ただぼんやりと座っている。無駄に時間が流れ、時間通りにフライト。1時間でラスベガス。
 空港内にスロットマシーンがある。やっている人もいる。どうして空港でスロットをやるのか不思議でしょうがない。
 
 JTBの車でMGMグランドへ。私の大好きな数々のミュージカル映画を作った映画会社のホテルだ。ライオンが吠える映画会社といえばわかるであろう。
 巨大なホテルで、客室が5千室。どうかしている。ロビーにはまるで三越かといいたくなるライオンの象があった。鼻で笑っていたが、ホテルの前に出たらまるでスフィンクスかといいたくなるほどのライオンの象が立っていた。驚いて左斜めをみると巨大なスフィンクスとピラミッドが目に飛び込んできた。ルクソールというホテルでした。
 
 我々が案内された部屋は13階。部屋にグレタ・ガルボの写真が飾られていた。ちょっとがっかり。するとその部屋は禁煙室。すぐさま喫煙室に変更してもらう。すると今度は20階。エレベーターから部屋までが遠い。ひたすら遠い。一駅歩いたぐらい遠かった。しかし部屋には大好きなラナ・ターナーの写真が飾られていた。更にクラーク・ゲーブルとシーン・ハロー、それとトレードマークのライオンがカメラに向かって吠えているところを撮影した写真が飾られていた。
 ホテルの窓から外を眺めると、遠くにピラミッドのルクソールが。斜め前がおとぎの国のようなエクスガリバーホテル、正面にはニューヨークニューヨークというホテル。自由の女神とエンパイアステイトがそびえていて、更にはホテルの中にジェットコースターが走っていた。
 
 部屋で一服し、ホテルを探索に。1階にはカジノ。どでかいカジノ。コンピューターのゲームから実際にディーラーがいるやつまでものすごくたくさんある。カジノを3分歩くと迷子になるぐらい広い。どこまでカジノなんだと呆れていたら、ライオンハタビットという空間に到着。カジノ内にライオンがいるのだ。それも3匹も。ガラスの檻の中で本物のライオンがごろごろしている。檻の中には飼育係りのおじさんが一緒に入っていて、ライオンと遊んでいるではないか。まるで飼い犬のようにライオンと遊んでいる。それにしてもライオンがいるホテルっていったい・・・。
 
 昼食はMGM内のバッフェで。ラスベガスはこのバッフェが人気。つまりはバイキング。ひとり22ドル。いい値段。案内された席の壁には映画の名シーンが飾られている。ルビッチの「生活の設計」があるとは。この映画のタイトルが出る日本人はそうはいない。キャサリン・ヘップバーンの「フィアデルフィア物語」のスチールもあった。
 
 料理は美味いものと不味いもの両極端。ぐちゃぐちゃした食べ物はだいたい不味い。飲み物にコーラを注文したらどでかいコップに、なみなみと。口からお迎の形ちでした。
 寿司を発見。食べて撃沈。

 ライオンハタビットの脇の玄関から表にでる。暑い!熱い!気温は40度を超えいていた。経験したことのない暑さ。猛暑なんてものじゃない。サウナ。ラスベガスは砂漠にマフィアがこしらえた街だ。いくら街を作ったって気候は変えられない。気候は砂漠のまま。しかし全く汗をかかない。乾燥しているから汗がでないのだ。普段、我が家から駅まで13分歩いただけで滝のように汗をかく私が40度の炎天下、歩いても汗をかかないのである。
 まずは近所にあるオカダ屋さんへ。ショーの予約チケットをもらいにいくのだ。MGMを出ると、M&Mのチョコレート屋にフードコート、マクドナルド、セブンイレブン、ハーレーダビットソンカフェをこえ、オカダ屋に。みやげ物屋が居並んでいる。店の脇には巨大な扇風機がおいてあり、そこから冷風がでるようになっていた。オカダ屋でチケットを受け取る。観る予定のショーは「オー」「カー」「マンマミーヤ」である。
 
 あまりに暑いのでいったんホテルに戻る。ちょこっとだけスロットをやり、全然出ず、部屋に戻って昼寝。2時間ほど寝て、出発。またちょこっとスロットをやり、もう一度ライオンをみて、今夜は「オー」を観るので、ホテルベラージオまで行く。
 MGMからみるとすぐそこにベラージオがあるのだが、それは錯覚。近くて遠いは田舎の道と同じで、建物が巨大なのですぐそこにあると錯覚してしまうのだ。3分でつきそうだと思ったら15分かかってしまいました。MGMはギャンブルをするホテルといった様相で、こちらベラージオは大人のリッチマンのホテルといった趣。こちらもロビーからすぐ横がカジノ。オーシアターへ行く。立川企画のゴリおしでとったチケットなので妻とは別々の席。ひとり165ドルなり。こんなに高かったら日本ではまず見ません。
 
 ショーが始まった。・・・凄い。想像以上の世界。舞台セットに280億円かけたそうな。舞台にプールが出てきたかと思うと、あれよあれよの間に水が消え、しばらくするとまた水が出てきて、えー、つまりですね、言葉では説明出来ない驚くべきショーなのです。サーカスと雑技団が混ざり、それをバレエでつつみ、そこにイリュージョンが加わるといった、とにかく一度観にいってください。台詞はないから英語がわからなくても大丈夫。とにかく衝撃をうけますよ。
 あっという間の90分。面白かった。でもよく考えると談志の落語の衝撃の方が上だった。むこうはセットに280億かけ、大人数で命がけで演じているが、落語は座布団一枚で、一人がちょいちょいとやっている。落語の勝ちです。
 
 だけど絶対に一度は観ておいたほうがいいショーです。

 夕飯はMGM内のレストランで。アフリカのジャングルを想定したレストラン。こういったところでステーキを頼むとジャイアント馬場の足みたいなステーキが出てくるはずだからパスタに。すると出てきたのはペンネ。だから嫌いなんだってば!妻はシーザーサラダとビール。サラダもでかい。ボルケーノというデザートを頼むと、店員が火山の形のケーキに時限爆弾みたいな火がついたものを「ボルケーノ」と叫びながら運んでくるらしい。のべつボルケーノという奇声が響き渡り、そのつどどぎまぎする私でした。
 ペンネをコカコーラで飲み込み夕飯終了。コーラはバッフェと同様なみなみと、口からお迎えの形ち。

 夕食後、MGM内でスロットを。25セントの機械でやる。1回転で3枚賭けるから、75セントかかることになる。これなら結構遊べます。妻がこっちの機械の方が派手だからやろうというので、10ドルを入れたら、1ドルの機械でした。1回転3ドル。だから3回まわしておしまい。時間にして10秒。早い!ショックを受け、妻に愚痴り、再び25セントの台へ。30ドルぐらいまわしていたら突然絵柄がそろい、800枚に。いっきに220ドル。大もうけ。すぐにお金に換算。そして夜の街に、といったって買い物に。ペンネしか食べていないからお腹がすきます。

 24時間営業のスーパー発見。サンドイッチ発見。ホテルに戻って食べて、撃沈。ひとくち食べたら二口目が食べられない不味さ。コーラとドクターペッパーをがぶ飲みして腹をくちくする。
 今夜はラナ・ターナーにみつめられながら寝床に・・・。夜中、目を覚ますとクラーク・ケーブルと目が合い、金縛りにあいそうになりました。

つづく