立川志らくの「ロサンゼルス・ラスベガス珍道中記」
(ミクシーの日記より)

「ロサンゼルス・ラスベガス珍道中記 その7」

ラスベガス最終日。

 今日はショーを予約していないので、一日ぶらぶら。日本食バッフェがあるらしいので調べてみると、遠い。タクシーでいってまで日本食を食べても仕方ないので、ベラージオのバッフェへ。ここも人気のバッフェ。味はいい。種類も豊富。毎日バッフェを食べて気がついた。私は二皿しか食べられない。日本なら三皿いくであろうが、やはり油であろうか。アメリカでは二皿が限度であった。

 立川企画の社長にお土産を買わなくてはいけないのだが、まさかチョコレートというわけにもいかない。どうも私は土産を買うのが嫌いな人だ。だってもらう方がそれほど嬉しいとは思えない。なんだか年賀状とかみたいで苦手だ。社長には・・・。そこで思いついた。グラウチョ・マスクスのパネル。私が購入したやつ。これならば喜んでもらえるだろう。でも私が買ったのをあげるのはもったいない。で、またシーザスパレスのショッピングモールへ行くことに。広いショッピング街なのでショップの場所を忘れてしまった。ならば前回来た時と同じコースを歩こうということになり、またまた妻がスフィンクスのパロディだと主張した馬の下の喫茶店にくる。で、コーラを飲む。そこでまたスフィンクスかどうか議論を戦わせ、目的の店に。グラウチョ購入。ついでにアル・パチーノの額を購入。「スカーフェイス」人形を購入しようかまた悩む。断念。外に出て、ベラージオの前に来ると丁度噴水ショーをやっていた。ホテル前の巨大な噴水が驚くほど水を噴き出し暴れるのである。

 それを見て、いったん、ホテルに戻り、一服してから出かける。ガイドブックにベネチアンホテル内に「シネマギャラリー」なるものがあることを見つけるたからだ。テクテク歩いてベネチアンまで。ここのホテルはMGMから遠い。MGMを出て、ハーレーダビットソンカフェをこえ、プラネッドハリウッド、ホテルパリス、バリーズを過ぎ、フラミンゴベガスを超え、ハラスという鮭みたいなホテルを過ぎるとあるのだ。サウナ状態の街をこれでもかと歩く。ベネチアンに到着。シネマギャラリーを発見。落胆。狭い。普通の洋服屋程度のスペースにちょこっとポスターが張ってあるだけ。妻も唖然。私は呆然。大好きなリタ・ヘイワースのポスターを見つけて、妻に対し、これが見られたから満足と強がる私。しかし目は涙目に・・・。せっかくここまで来たんだから、このベネチアンには近代美術館があるというではないか。絵画好きの私としては是が非でも観たい。妻はこんな砂漠の博打場にちゃんとした絵画があるはずもないという。いや、ベガスで絵を観たという事が大切なんだよと私。入館。目が点に・・・。狭い。二部屋のみ。シネマギャラリーをひとまわり大きくした程度。絵も少ない。3分で全部観られる。私の贔屓のモネは一枚だけ。セザンヌもゴッホも一枚だけ。すぐに退散。妻は勝利の表情。私は、もし観なかったら、帰ってからどうして??△了?にいかなかったんだと後悔するからこれでいいんだと強がる。

 帰り道、マクドナルドでコーラを飲み、何気なくプラネットハリウッドホテルに入る。すると映画ショップがあった。「ゴッドファーザー」の額が200万円ぐらいで売っていた。買えないがいいものを観させていただいた。ベネチアンのシネマギャラリーより楽しかった。MGMに戻り、後悔せぬようホテル中を散策。映画会社のホテルなのだから絶対に映画ショップがあるはずだと探したがなかった。ホテルのトイレまで映画スターの写真が飾られているのに、ショップひとつ作らないとは何事か!怒っても仕方ないので、マグネット屋でモンローのマグネットを3枚購入。

 妻がホテルルクソールでピラミッドをバックに写真を撮ろうというので出かける。ピラミッドとスフィンクスをバックに記念写真。道路を渡ろうとした時、車が止まってくれたので、思わず私、小声で「エックス キューズミー」。妻に爆笑される。「相手には聞こえるはずもないのに、英語でエックス キューズミーというなんて!」。そんな事俺は言っていない!と怒るが、言っていました・・・。

 夕飯はホテルモンテカルロのドラゴンヌードルという店に。中華を食べようと意気揚々で出かける。鶏ラーメンとマーボー豆腐を注文。ご飯が欲しいので「Do you have a rise」とウエイターに尋ねたら、メニューのチャーハンを指されてしまった。白飯を英語でなんというのか分からず、いらないと断る。で、マーボー豆腐がきたら、白飯がついていました。食べて、撃沈。マーボー豆腐はほとんど丸美屋のインスタントのマーボー豆腐です。厨房を見ると中国人の調理人が鍋をシャー!と言わせてこしらえているのに、来たものはインスタント・・・。ラーメンは激不味!かなり残して逃げ出す。

 妻がハードロックホテルに行きたいといいだす。だけど遠いし、もう疲れたから帰ろうといってホテルに戻る。妻は社長のお土産まで文句言わずに付き合ったのに!と怒る。そんなこといったって、ハードロックホテルを見学しに歩くのはいやでありんす。

 昨日2百ドル儲けたので妻に100ドル渡し、最後の晩だから楽しんでおいでという。すると5分で妻は4セントしかないのである。そんな大博打をしたのかと怒ると、自分は確かに100ドル持っていたと主張。原因がわかった。お金を機械にいれ、この機械を途中でやめるときは、キャシュアウトをするのだ。するとレシートが出てくる。そのレシートを他の機械に入れるとそこからまた遊べるのです。しかし気をつけないといけないことがある。その機械に1セントとか2セントといった小金が残っている場合がある。その状態でレシートを入れると、その1セントのレシートが出てきてしまうのだ。勿論、機械の中には自分の入れたお金は入っているが。そのシステムに気がついたのは、一度私も失敗をしたからだ。100ドル入れたらレシートが出てきて見たら1セント。青くなった。しかし機械を良く見たらちゃんと100ドルとクレジットされていた。すると横の金髪のおばちゃんがごちゃごちゃ言ってきた。ハズバンドがどうのこうの。わからず笑いながら逃げ出したが、ようはおばちゃんの主張は、さっきまでその機械は自分の亭主がやっていて、亭主のお金が残っていた、ということ。その残金は1セント。1セントのレシートをおばちゃんに返そうとしたが、いらないと言われた。そりゃいらないわね。

 で、妻だ。4セント残ってる機械に100ドル入れて、レシートが出てきたからそれが自分のお金だと思っていたら、それは4セントのレシートでお金は機械にはいったまんま、というわけ。驚いて、機械を探しにいくも、広すぎてどこの機械かわからない。妻はパニックになり、「100ドルじゃなかったよ、もらったのは、10ドルだった!」と言い出し、私は嘘つけと怒り、妻はべそをかきながら、4セントは嘘、本当はお金持っているのと40ドルばかり私に渡してきたが、それは自分の小遣いであることはバレバレで、ついにはカジノのど真ん中で声を上げて泣いてしまったのでした。まあ、100ドルといったって1万円そこそこ。いいよと慰めるも、私は怒り顔。ひとりでカジノをやるもこんな状態で出るはずもなく、早々にきりあげ、妻と軽食を食べにマクドナルドへ。こちらに来てから何度となくマクドナルドには来たが、ハンバーガーを食べたことがなかった。いつもコーラばかり。そこでビックマックを注文。味は同じ。ただ肉、焼きすぎ。ホテルに戻り、帰り支度を。明日は7時には起きなくてはならない。

 布団に入ったが、どうも100ドル損したことがむかつく。朝の5時半に一人起床。寝ている妻に黙ってカジノへ。一発勝負と望み、10ドルのお金が瞬く間に150ドルに。取り戻した!悠々と部屋に戻り、妻を起こし、出発。

 空港に。朝食をファーストフードで。ここで妻がまた事件を。何気なく店のカウンターを見ていたら、妻が、「あの店員の持っているバック、私のだ」と叫ぶ。どうやら妻はバックを落としたらしい。そのバックを店員が運んでいたのだ。気がついてよかったよ。中にはパスポートが入っているのだ。帰れないところだ。何気なく、注文したものが来ないなとカウンターを見ていたから助かった。もしぼんやりしていたらアウトでした。ラスベガスの空港で飛行機が飛ぶまで、スロットをやる私。来た時は、空港でスロットをやっている人たちを見て、意味が分からないと思っていたが、名残惜しいのです。飛行機でロスへ。乗り継ぎの間、寿司ボーイという店で食べる。美味い。本当は美味くないのだろうが、日本食に飢えていたので、美味く感じたのでした。

 約10時間のフライトで成田へ。ドルを円に買えようと、慌てたらいきなり大量の汗が吹き出た。ラスベガスで眠っていた汗が、ここぞとばかりに出たのでした・・・。
 空港のトイレで我が顔を見ると、真っ黒に焼けて、なんだかイラン人みたいでした・・・。